日本ペインクリニック学会誌
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安全なペインクリニックを考える
インシデント・アクシデントのアンケート調査から
宮崎 東洋
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2007 年 14 巻 2 号 p. 113-122

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抄録

日本ペインクリニック学会認定医1,394名に対し, 神経ブロックで生じたインシデント・アクシデントに関するアンケートを行ったので, その結果について報告する. 1,394名に対してアンケートの回答用紙を発送したが, 回答用紙の返送者数は723名で, 回収率は51.8%であった. しかし, 処理を行うのに不適と判断せざるを得ない内容の回答が4名よりあり, 有効回答者数は719名となり, 有効回収率は51.2%であった.
星状神経節ブロック, 硬膜外ブロック, 三叉神経ブロックを始めとする12種類の神経ブロックに関するインシデント・アクシデントの経験をアンケートしたものである.
その結果, いずれの神経ブロックにおいても数多くの種類のインシデント・アクシデントが生じていることが分かった. また, インシデント・アクシデントを経験した医師のうち延べ154名が患者側との間に何らかのトラブルを生じていたが, おおかたは話し合いなどで解決しており, 訴訟まで至ったものは少なかった.

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© 一般社団法人 日本ペインクリニック学会
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