日本ペインクリニック学会誌
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星状神経節ブロックとステロイド投与の併用療法か奏効した Complex Regional Pain Syndrome (CRPS) Type Iの1症例
藤本 幸弘菅井 直介鎮西 美栄子有田 英子田上 惠花岡 一雄
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1998 年 5 巻 2 号 p. 142-144

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抄録

両上肢に痛みと浮腫を伴う complex regional pain syndrome (CRPS, Type I) と考えられる60歳の男性患者に星状神経節ブロックとステロイド投与を行なった. その結果, 患者の両手の浮腫は次第に軽減し, 両上肢可動域は拡大し, 握力も初診時に比較して, 明らかに改善した. 本症例のようにCRPS (Type I) の急性期の患者には神経ブロックに加えてステロイド投与が有用と考える.

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© 一般社団法人 日本ペインクリニック学会
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