日本ペインクリニック学会誌
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CRPS様の自律神経症状を呈した Zoster-associated Pain の1例
横地 歩宇都宮 博文小西 阿倭子堀口 良二奥田 真弘小西 邦彦丸山 一男
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2000 年 7 巻 1 号 p. 55-58

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抄録

70歳, 男性. 頸髄領域 (左C4~8) の帯状疱疹後, 上肢の疼痛 (VAS6~7) が遷延. CRPS様の自律神経症状 (母指, 示指) を呈し, 患肢機能廃絶が危惧された. いったんは, メキシレチン内服とレーザー治療, および, 患肢挙上と疼痛の許す範囲での自動運動の指導が奏功したが, 再燃した. 再燃後の症状の一部には星状神経節ブロックが有効だったが, 手首の浮腫・疼痛, および肩の疼痛には無効であった. これらは, 1回の肩甲上神経ブロックに引き続く理学療法の強化後に軽快した. 経過から, 患肢機能保全のみならず鎮痛に, 理学療法士による指導・補助を伴った理学療法併用が肝要であったと考えられた.

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© 一般社団法人 日本ペインクリニック学会
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