28 巻 (1962) 324 号 p. 31-36
以上,超音波加工における試料の厚さが加工量におよぼす影響についての実験および考察を要約すると次のようである。
(1)試料の厚さが増大すると加工量は次第に減少しその厚さが試料中の音波の波長の1/4になると加工量は最小になる。
(2)加工量が(1)のように最小になるのは工具振巾よりも衝撃力の減少が大きく関係し,衝撃力は試料厚さがλ/4付近で最小になつている。また加工量・衝撃力ともに送り力が大きい程その減少量は大きい。
(3)衝撃力の変化は超音波エネルギの異質媒質への法線入射の反射および透過の理論値によく一致し,加工面でのエネルギの消費が加工量を左右する。