精密機械
Print ISSN : 0374-3543
-196~+600℃における炭素鋼の平面研削
鉄鋼材料の研削性に及ぼす被削材温度の影響 (第1報)
松尾 哲夫内川 靖夫安井 平司津和 秀夫
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37 巻 (1971) 434 号 p. 190-195

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抄録

中炭素鋼の研削性に及ぼす被削材温度 (-196~+600℃) の影響を平面研削盤を用いてプランジ方式により検討した.その結果をまとめるとっぎのようである.
(1) 研削抵抗と砥石損耗はともに青熱ぜい性の起こる250℃~400℃の中間温度域で最大となる.したがって, この温度範囲以下あるいは以上の温度で研削することが望ましい.
(2) 砥石の砥粒逃げ面摩耗面積率もこの温度域で最大となっており, また, 単粒摩耗実験においてもこの温度域で砥粒の摩耗が大きいことがわかった.これらのことより, 砥石損耗や研削抵抗がこの温度域で大きくなる原因は砥粒の座滅摩耗にあると思われる.抵抗が高いことからチッピングによる砥粒座耗も含まれているかも知れない.
(3) 研削面あらさは被削材温度が高いほど大きい, この結果はダイヤモンド砥粒を用いて行なった単粒研削実験における盛り上りの測定結果とよく一致する.
(4) 被削材表面の研削時の温度は被削材温度よりかなり高い.たとえば常温研削では350℃くらいで600℃研削では700℃付近になっている.
終りに, 本研究の遂行にあたり有益なご助言を与えられた大阪大学工学部精密工学教室明田勇蔵博士ならびに難波義治博士に厚くお札申し上げます.また, 高周波加熱装置の使用にあたり便宜を計られた同教室山田研究室に謝意を表します.

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