精密工学会誌
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工業設計支援用制約対象指向言語の開発 (第1報)
パラメトリック設計支援について
今村 聡
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1994 年 60 巻 9 号 p. 1242-1246

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抄録

FDLの設計言語としての特徴をまとめると次のようになる.
(1) 対象指向型のモジュール構造を持ち, 宣言的記述形式をとっているので, プログラムの記述性, 再利用性に優れる.
(2) 構造化スプレッドシートによる会話型設計環境を提供する.制約の実行に支障がない限り, 設計手順は自由である.
(3) ライブラリのモデルを同一性制約等により結合し, 任意のアセンブリモデルを定義することができる.
(4) 多属性制約において, 等式, 不等式, 述語, ニュートン法などのアルゴリズム, 関係データの利用が可能である.
(5) 制約の実行順序の制御のたバめに, @, ^を制約記述に [], () をウインドウからの入力に使用できる.また, @と^の表示により, 設計手順の指針を示すことができる.
(6) 関係データベースの利用が可能である.
FDLの今後の課題としては次のようなものが考えられる.
(1) モデルのアセンブリ操作
現在のモデルのアセンブリ関係は, 多数の同一性制約で記述しており, アセンブリ操作として煩雑である.形式化した単純なアセソブリ操作を導入することが望ましい.
(2) モデル構造の動的変更
旋盤設計のような定型的設計でも, 仕様によりモデル構造を変える必要が生ずるが, あらかじめ予測することは困難で, 設計の行き詰まり等により知ることができる.従って設計途Lで, 動的にモデル構造の変更が可能である必要がある.

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