精密工学会誌
Online ISSN : 1882-675X
Print ISSN : 0912-0289
STEPによる技術データ統合の現状と動向
岸浪 建史
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62 巻 (1996) 1 号 p. 19-23

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抄録

日常的に技術者は開発のサイクルの中で特定の活動を支えるッールを購入する傾向にある.このため多くのツールを利用することとなり,技術データの移植性の困難さ,作業の重複,一貫性のなさにより技術データの価値を半減させている.この問題点を回避するには実装系に依存しない形式言語による技術データの統合が絶対的に必要であることを指摘した.すなわち技術データ統合におけるプロセスは必要とするニーズの分析,そこでの要求モデル,そして対象の概念モデルを実装系に依存させない形式表現を行うことで情報の完全な表現と理解を可能とし,実装系における繰返し作業,詳細なプログラム開発において時間の無駄を省き,早い試作段階でリスクを減少させることができるからである.
一方において技術データの統合とそのコンカレントな利用は設計・生産における高品質,低価格,高速開発を可能にすると言える.そしてコンピュータネットワークを介した設計・生産活動はこれら技術データ統合技術を基礎に各アプリケーションからサービスを独立させ,オブジェクトの呼び出し機構とオブジェクトの実行に分離することによりグローバルな設計・生産活動を支える情報システムの構築が可能となると考えられる.

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© 社団法人 精密工学会
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