精密工学会誌
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設計生産コミュニケーションモデルの記述表現及び応用に関する研究(第2報)
設計生産活動の統合モデル
菊地 慶仁岸浪 建史
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1996 年 62 巻 3 号 p. 388-392

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抄録

本報告では,設計生産過程モデルの統合を目的として,具体的なモデルの開発に関して,次の報告を行った.
(1)動的な活動モデルの構築に必要な機能を明らかにした.
(2)要求された機能を実現するために,設計生産活動に関するモデルの基本構造を示し,形式記述言語EPDLの構文的,意味的な拡張を行った.これによって,設計生産活動モデルを表現するプロセスの定義が,明確で理解しやすいものとなった.
(3)提案した基本構造に従って設計グループ活動モデルの基本構造,及び設計グループインタフェースモデル,設計プロセス情報モデル,動的設計プロセスモデルなどの各モデルの構造を提案した.このモデルは,設計作業の再開や設計グループの組織変更までを表現することができ,また新しいモデルの追加を容易にするなどの拡張性に富んでいることを確認した.
今後は,表現されたプロセスを川いる開発評価システムやシミュレーションシステムの,計算機システムと情報ネットワークを用いた開発について,次報以降で報告したい.

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