精密工学会誌
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誘電泳動力によるDNA分子のマニピュレーション技術
福田 敏男新井 史人森島 圭祐
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1997 年 63 巻 7 号 p. 963-966

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抄録

DNA分子を搬送するのに,DNAの構造相転移を活用し,グロビュール状態でのDNA分子を誘電泳動力を用いて搬送する手法を紹介した.コイル状態のDNA分子よりもグロビュール状態のDNA分子の方が安定に搬送することができ,搬送には適しているといえる.また,本手法は電場のスイッチングにより,DNA分子の泳動方向を鋭敏に切り換えられる特徴があり,高速搬送が可能である.今後DNA分子の泳動速度と電場および環境条件との関係を定量的に評価する必要がある.また,将来的に巨大DNA分子をコンパクト化し,DNA分子を大きさ別に搬送し分離する必要がある.

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