2009 年 24 巻 3 号 p. 817-821
需要の増加とともに、近年各社から食品タイプの経腸栄養剤が数多く市販され、使用の際に選択を困難なものにしている。そこで2000年以降2007年10月31日現在市販されている、標準的半消化態経腸栄養剤の食品タイプ64種を、パックタイプ群44種、RTH (ready-to-hang) 群20種に分け、院内採用に向け検討を行った。選択基準を満たす製品の中から院内のニーズ等を含め検討製品を選択し、最終的にパックタイプ群1.6kcal/mL 3種 (4味)、1.0kcal/mL 1種 (2味)、RTH群1.0kcal/mL 1種とした。今回、使用した選択基準は独自のものであり、基準を満たさないから不適ではなく、最も大切なことは、製品について熟知し、病態に応じて組み合わせる等の工夫をしながら、最適な製品を使用して、患者の治療効果、QOL (quality of life) の向上を図ることであると考える。