2009 年 24 巻 4 号 p. 931-934
地域連携は、NST以上のチーム医療であると考えられる。なぜなら、地域連携では、医療・介護の多職種が患者のADL・QOL向上のため、時には疼痛緩和、時には感染対策、またある時には栄養療法と、様々な連携を行うからである。しかし、病院など一施設内であっても問題点が指摘されるチーム医療であるから、多施設・多職種の在宅医療においては、更に多くの問題が生じ得ることは想像に容易い。
だが、「患者のADL・QOL向上」という明確なビジョンがあれば、情報を共有化し、知識・技術を向上させ、信頼関係を構築することで、仮に時間を要したとしても、それら諸問題は解決できると考える。