抄録
【目的】退院後早期再入院に影響を与える因子を検討する。
【対象及び方法】佐賀関病院を2005年8月から2006年7月までの期間に退院した患者286例を対象とした。37人 (12.9%) が退院後30日以内に再入院し (早期再入院群) 249例は入院しなかった (コントロール群) 。両群の患者背景をレトロスペクティブに検討した。
【結果】両群間の比較では退院時血清アルブミン値、認知症、糖尿病、心不全、脳血管障害などの疾患の有無、自宅への退院、過去1年間の入院歴で両群間に有意差を認めた。多変量解析では退院時血清アルブミン値が早期再入院の独立した危険因子であった。
【結論】退院時血清アルブミン値は早期再入院のリスク因子である。