静脈経腸栄養
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原著
新規糖尿病用栄養組成(DM−1)の血糖値および栄養管理における有用性の基礎的検討
藤牧 巳央林 直樹國場 幸史
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2011 年 26 巻 3 号 p. 955-963

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抄録

新規糖尿病用栄養組成(DM−1)の血糖値および栄養管理における有用性について、モデル動物を用いて基礎的に検討した。DM−1は、糖質の筋への取り込みを促進して血糖値の上昇を抑制する分岐鎖アミノ酸のイソロイシンと、速やかにエネルギーとして利用される中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)を基本とした栄養組成である。DM−1は、糖尿病(GK)ラットの胃瘻連続投与で、標準組成流動食より血糖値の上昇を抑制した。また、DM−1は糖尿病(STZ)ラットの6週間の長期投与において、標準組成よりヘモグロビンA1c(HbA1c)の上昇を抑制した。更に、無たん白質飼料で低栄養としたGKラットの胃瘻栄養投与で、市販糖尿病用流動食に比べ体重の回復に優れた。これら結果から、DM−1は糖尿病動物において、投与時の血糖値上昇を抑制し、さらに栄養効果にも優れ、長期間の栄養管理での有効性が明らかとなった。このことから、ヒトにおいても同様の有用性が期待される。

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© 2011 日本静脈経腸栄養学会
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