2011 年 26 巻 4 号 p. 1085-1089
病院NSTでは, 静脈栄養や経腸栄養など, 強制栄養管理患者が対象となるケースも多い. これらの栄養管理を適正に行うためには, 薬剤師は患者薬歴を取り, 静脈栄養法では薬剤の影響により体内の電解質バランスに乱れが生じていないかといった点や, 経腸栄養管理において消化管の合併症は薬物投与の影響か, 栄養剤の影響で生じているのか, などを判断する必要がある. また栄養剤の逆流予防に有効な薬剤はないかなど、適切かつタイムリーな情報提供を行い, 栄養管理ならびに適正な薬物治療に貢献する必要がある.