静脈経腸栄養
Online ISSN : 1881-3623
Print ISSN : 1344-4980
ISSN-L : 1344-4980
特集
リハビリテーションと栄養管理 (総論)
若林 秀隆
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 26 巻 6 号 p. 1339-1344

詳細
抄録

リハ栄養とは、栄養状態も含めて国際生活機能分類 (ICF) で評価を行ったうえで、障害者や高齢者の機能、活動、参加を最大限発揮できるような栄養管理を行うことである。リハ栄養アセスメントのポイントは、「栄養障害を認めるか、原因は何かを評価する」「サルコペニアを認めるか、原因は何かを評価する」「摂食・嚥下障害を認めるか評価する」「現在の栄養管理は適切か、今後の栄養状態はどうなりそうか判断する」「機能改善を目標としたリハを実施できる栄養状態か評価する」の5つである。
サルコペニアは、狭義では加齢に伴う筋肉量の低下、広義ではすべての原因 (加齢、活動 : 廃用、栄養 : 飢餓、疾患:侵襲、悪液質、神経筋疾患) による筋肉量と筋力の低下である。サルコペニアの原因を評価したうえで、適切なリハと栄養管理を行うことが重要である。「栄養ケアなくしてリハなし」、「リハにとって栄養はバイタルサインである」ことを解説する。

著者関連情報
© 2011 日本静脈経腸栄養学会
次の記事
feedback
Top