静脈経腸栄養
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特集
小児の食育と生活習慣病
児玉 浩子小川 英伸
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キーワード: 食育, 小児, 生活習慣病
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2012 年 27 巻 5 号 p. 1163-1167

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抄録

食育とは「さまざまな経験を通して“食”に関する知識と“食”を選択する力を習得し、健全な食生活を実践できる人を育てる」と定義されている。食育推進は生活習慣病予防に不可欠である。学校、地域、医療機関、家庭などあらゆる所で、あらゆる機会に食育を推進する必要がある。小児の生活習慣病には、メタボリックシンドローム、肥満症、2型糖尿病、高脂血症、脂肪肝による肝機能異常などがあり、肥満児に発症しやすい。また、小児肥満は成人肥満に移行する率が高い。肥満・生活習慣病患児には早期からの対応が必要で、食事療法・運動療法が基本であるが、近年、小児の2型糖尿病、著明な高脂血症では薬物療法も行われている。治療を行っている場合は、身長の伸びもチェックして、順調に成長していることを確認することも忘れてはならない。

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© 2012 日本静脈経腸栄養学会
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