静脈経腸栄養
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特集
高齢者のサルコペニア改善のためには
山田 実
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キーワード: サルコペニア, 疫学, 介入
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2013 年 28 巻 5 号 p. 1065-1068

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抄録

サルコペニアとは加齢に伴う筋量減少のことを指し、身体的虚弱の要因となることから国内外で注目されている。日本人高齢者の有症率は20%を超えることが予想されており、その予防や改善は重要な取り組みとなる。サルコペニアの要因は多岐に渡るが、中でも可変的因子として運動と栄養が挙げられ、近年ではこの両者のコンビネーション介入が注目されている。我々も運動と栄養のコンビネーション介入を実施しており、運動単独に比べて栄養補助を加えることで、筋量の増加効果、歩行速度改善効果、それに転倒発生抑制効果などを認めている。このように適切な介入を実施することで、サルコペニアの予防・改善につながる可能性が示唆されており、今後の更なる発展が望まれる。

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© 2013 日本静脈経腸栄養学会
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