静脈経腸栄養
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高齢大腸がん患者の術後早期回復のための課題
石橋 生哉
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29 巻 (2014) 6 号 p. 1317-1321

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抄録

大腸がんの周術期管理は、Bardramらの報告以降、Fast-track surgery strategyあるいはERAS®といった形で大きな変化を遂げた。これらは、エビデンスに基づき手術に起因する侵襲反応を軽減し、術後早期回復を促す複合的な周術期管理法である。この方法論は、わが国の静脈経腸栄養ガイドラインでも推奨され、ある程度のコンセンサスは得られている。しかし、高齢者への適応といった点では様々な課題が浮かび上がってくる。そこで、高齢者に適応するにあたっての課題を「術前絶飲食の廃止」、「腸管前処置の廃止」、「胸部硬膜外麻酔」、「過剰輸液の予防」、「早期経口摂取」、「早期離床」、「カウンセリング」の項目について検討するとともに、総論的にも論じた。
高齢患者は、様々な合併疾患を有し、個体差が大きいため、集学的な早期回復手法が不可欠ではあるが、その適応については今後の臨床研究が必要と思われる。

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© 2014 日本静脈経腸栄養学会
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