静脈経腸栄養
臨床経験
神経性食欲不振症患者のRefeeding症候群に対する高リン含有栄養補助食品の利用の試み
山下 さきの河合 啓介山口 貞子吉田 実大部 一成野田 英一郎高倉 修瀧井 正人久保 千春須藤 信行
著者情報
ジャーナル フリー

29 巻 (2014) 6 号 p. 1379-1383

詳細
PDFをダウンロード (491K) 発行機関連絡先
抄録

【目的】神経性食欲不振症(AN)患者にリンを630mg/125mL含有する栄養補助食品(アルジネード®)を投与したことによる、低リン血症の予防や治療効果を検討した。【対象及び方法】入院後4日以内にアルジネード®の投与を開始したAN患者8例をA群、入院後に血清無機リン(IP)濃度が基準値の範囲未満に低下したためアルジネード®の投与を開始した5例をB群とし、投与熱量、血清IP濃度を後ろ向きに比較した。【結果】A群とB群の入院時血清IP濃度、入院後7日間の平均投与熱量に有意差を認めなかった。A群の8例中7例は血清IP濃度が基準値内に保たれていた。B群の血清IP濃度の平均最低値は1.9±0.6mg/dLであったが、アルジネード®の投与開始2週間後は基準値内に回復していた。【結論】入院AN患者の低リン血症予防と治療に高リン含有の栄養補助食品を投与することの有効性が示唆された。

著者関連情報
© 2014 日本静脈経腸栄養学会
前の記事 次の記事

閲覧履歴
feedback
Top