日本小児外科学会雑誌
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下血により高度貧血を来たし術中腸重積症を認めた孤立性空腸腺腫ポリープの幼児例
谷口 聡久我 貴之井上 隆藤田 信弘善甫 宣哉江里 健輔
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1999 年 35 巻 5 号 p. 770-773

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抄録

下血により高度貧血を来たし術中腸重積症を認めた孤立性空腸腺腫ポリープを経験したので報告する.症例は1歳男児.主訴は発熱・血便.発熱および血便を認め近医を受診した.貧血および便潜血反応陽性で当院に紹介された.小腸透視で空腸に母指頭大のポリープを認め, 開腹術を施行した.術中空腸空腸型腸重積症を認め, 同部を用手的に整復したところ, トライツ靭帯より約35cmの部に管腔をほぼ占拠するポリープ病変を確認した.空腸部分切除術を行った.病理組織学的診断は管状腺腫であった.腸重積症の先進部として, ポリープは鑑別すべき疾患である.一方, 幼児の孤立性空腸腺腫ポリープはまれな疾患であり, 腸重積症を呈した報告例はきわめてまれであった.

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© 1999 特定非営利活動法人 日本小児外科学会
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