日本小児外科学会雑誌
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小児胃癌の 2 例
堀内 淳連 利博西島 栄治佐藤 志以樹加藤 善史森内 隆喜津川 力
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キーワード: 小児, 胃癌
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2000 年 36 巻 2 号 p. 338-341

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抄録

小児胃癌はまれで, 進行癌であることが多い.症例1は11歳女児.吐血にて胃内視鏡検査を受け, 胃癌と診断された.胃体下部から幽門部にかけて全周性の3型腫瘍と腹膜播種を認め, Stage IV, 印環細胞癌であった.胃全摘, 膵体尾部脾合併切除を行い, 化学療法を施行したが, 癌性腹膜炎にて術後2ヵ月で死亡した.症例2は10歳男児.嘔気, 貧血の精査にて胃癌を指摘された.胃体上部小弯側に3型を認め, Stage III A, 低分化型腺癌で胃全摘術, D2郭清を施行した.現在術後4ヵ月で再発の徴候はない.

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