日本小児外科学会雑誌
Online ISSN : 2187-4247
Print ISSN : 0288-609X
ISSN-L : 0288-609X
日本の小児外科の将来への提言 : こどもの GP への道(<特集>日本の小児外科の将来への提言)
大橋 映介
著者情報
ジャーナル フリー

2002 年 38 巻 7 号 p. 1020-1026

詳細
抄録

将来の小児外科に何を提言すべきか.将来の小児外科は何を必要としているのか.今日, 多くの小児外科医が将来の展望が見えぬ儘に, 日々の診療に追われるという危機的状況にある.専門性の高い小児外科は, 小児の診療のどの部分を担うべきか.著者は直面している小児外科の問題点は, 小児医療を志した外科医がどうしたら, 生き甲斐を持って, 満足する生涯を送れるか, その道が提示されていない事にあると考える.認定医, 専門医制度がますます進むなかで, 大学またはそれに準ずる大病院に最後まで勤務する小児外科医は別として, 大部分の医師は一次医療に従事することになる.その時医師には, GPとしての知識が必要になってくるが, 卒後それに対応した教育システムが殆ど出来ていない.著者は小児外科医に小児科の教育を与え, 逆に, 小児科医には小児外科の教育をあたえた「こどものGP」を作り, こどものスクリーニングとプライマリケアを小児外科医が受け持つことが, 患者に真に需められる医師を作り, 小児外科の底辺をひろげ, 外国と異なる日本の医療システムの中で小児医療に奉仕する道であると考え, 提言とする.

著者関連情報
© 2002 特定非営利活動法人 日本小児外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top