日本小児外科学会雑誌
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腹腔鏡下に開窓術を行った小児網嚢嚢腫の 2 例
市川 徹
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2002 年 38 巻 7 号 p. 1064-1068

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抄録

急性腹症で発症した2例の網嚢嚢胞を経験した.症例は4歳, 7歳女児.腹部膨満, 腹痛, 発熱にて入院, 白血球増多, CRP高値を認めた.超音波検査, CTにて網嚢または腸間膜由来の嚢胞状リンパ管腫と診断し, 手術を行った.発生部位は小網と大網であり, 2例共に腹腔鏡下で開窓術を行った.術後経過は良好で術後6日及び7日目に退院した.術後経過観察期間は2.5年および1.5年と未だ短いが, 腹部症状及び超音波検査上再発は認めない.今後再発の可能性に対し長期間の経過観察は必要であるが, 本術式は特に女児では美容的に優れ, 試みてみる価値のある術式と考える.

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© 2002 特定非営利活動法人 日本小児外科学会
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