川崎医科大学小児外科
2003 年 39 巻 7 号 p. 960-964
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腸管重複症は比較的まれな疾患であり,その治療法は重複腸管からの悪性腫瘍の発生の報告例があることから,重複腸管の完全切除もしくは粘膜抜去術が選択されることが多い.今回我々は,低位鎖肛でカットバックを施行した後も便秘が続くため注腸造形を行い,腸管重複症と診断した症例を経験した.重複腸管はS状結腸から直腸にかけて存在していたため,経肛門的隔壁部分切除術を施行した.術後経過は良好である.重複腸管からの悪性腫瘍発生例の文献的考察を加え,本術式の是非について報告した.
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