気管支学
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Print ISSN : 0287-2137
原著
局所麻酔下胸腔鏡検査施行過程における若手医師の手技難易度の評価
石井 聡竹田 雄一郎鈴木 学藤本 祥太川本 浩徳塩沢 綾子橋本 理生仲 剛飯倉 元保泉 信有杉山 温人
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39 巻 (2017) 6 号 p. 502-507

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抄録

背景.局所麻酔下胸腔鏡は内科医も施行でき,多くの学会・論文報告がされているが,今までに検査施行過程における手技難易度に関しての報告は少ない.対象.2008年3月から2016年11月までに原因不明胸水に対して局所麻酔下胸腔鏡検査を施行し,術者を経験した若手医師31人に対して,検査終了後アンケートを行い,手技の難易度を評価した.アンケートの結果を点数化し,Kruskal-Wallis検定を用い,P<0.05で有意差ありと判断した.結果.31人の若手医師が術者を経験した.男性18人・女性13人,医師になってからの年数中央値は4年(3~6年),検査時間中央値は43分(28~66分)であった.肺腺癌胸膜転移7例・結核性胸膜炎7例・悪性胸膜中皮腫4例などの診断に至った.アンケート10項目に関して,Kruskal-Wallis検定においてP<0.001であり有意差を認めた.検査施行過程において手技難易度の1番高い項目はファイバーの操作であり,2番目は胸腔内所見の把握であった.また良性疾患・悪性疾患による分類では,Mann-WhitneyのU検定において,ファイバーの操作においてP<0.025と有意差を認めた.結核性胸膜炎は結節が壁側胸膜全体に多数認められたが,肺腺癌胸膜転移は一部に限局する症例も認めたことが,理由として考えられた.結論.今回のアンケート調査では1番難易度が高い項目はファイバーの操作性であり,2番目は胸腔内所見の把握であった.

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© 2017 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
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