日本緑化工学会誌
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技術報告
生物多様性に配慮した雄性不稔トールフェスク“エムエスティワン”の特性調査(その2)
入山 義久立花 正藤森 雅博荒川 明小松 敏憲高溝 正
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36 巻 (2010) 1 号 p. 107-110

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抄録

雄性不稔トールフェスク “エムエスティワン(MST1)” は,イタリアンライグラスの細胞質を持つ核置換系統で,畜産草地研究所と雪印種苗株式会社の共同で育成された。MST1は,完全雄性不稔品種であり,稔性を持つトールフェスクの花粉粒と交雑しても,その後代も完全雄性不稔となる。本試験では,寒地における前報に続き,温暖地における特性調査を行った。MST1の出穂始め日はフォーンに比べ14日遅く,出穂期の草丈は30~40 cm低かった。また花粉粒の放出が皆無で,落下種子からの実生の発生も少なく,種子による繁殖が極めて少ないことが示唆された。MST1は,生物多様性に配慮した緑化材料として期待されており,国内での試作も徐々に始まっている。

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