日本緑化工学会誌
Online ISSN : 1884-3670
Print ISSN : 0916-7439
論文
屋上緑化に用いられるセダム類の葉の形質の違いが蒸発散量に及ぼす影響
松岡 達也土屋 一彬大黒 俊哉
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2017 年 43 巻 1 号 p. 115-120

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抄録

セダム類の CAM 化は蒸発散量に影響を与え,その程度は種によって異なる。本研究では,複数のセダム類(Sedum album, Sedum kamtschaticum, Sedum reflexum) について,非破壊的手法を用いて CAM 化の程度を測定し,同時に蒸発散量を測定することで,生理学的特性と熱環境の改善効果との関連性を検討することを目的とした。潅水後長期間の蒸発散量は CAM 化の進行に伴って減少した。葉重量比の高い種では潅水後短期間の蒸発散量が多く,結果として高い水分保持量を示した。得られた結果より,セダム類の単位重量あたりの合計蒸発散量は,CAM 化の程度と葉重量比の両方に依存して変化すると結論した。

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