2024 年 50 巻 1 号 p. 123-126
本研究で扱うスケルトン型治山緑化資材は三宅島2000年噴火を受けて生態系保全と土壌保全を目的に開発された従来型資材の改良型であり,従来型よりも軽量化した資材である。本研究ではスケルトン型資材の土砂流出防止および植生回復の効果を検証するため,資材設置2年経過区,資材設置4年経過区における本資材の土砂捕捉能力調査と,対照区(未設置)を加えた3区域における侵食量調査と植生調査を実施した。植生調査では全ての資材設置区で土砂の堆積が確認され,植生調査では4年経過区で植被率が有意に増加した。今後本資材のより長期的な効果や設置方法の検証を行うことで,幅広い環境における実践的な利用が期待できる。