沿道植栽木の樹葉による大気浄化効果を明らかにするため, 風洞を用いて, マテバシイ, シラカシ, キョウチクトウおよびクロマツの4樹種を対象にして, 暴露実験を行い, 葉による粉塵付着量を測定した。またフィールドにおいてマテバシイおよびクロガネモチの葉による金属 (Zn, Ca, Mn, Fe) の付着量を調査した。
風洞実験結果はクロマツ, キョウチクトウ, マテバシイ, シラカシの順に粉塵付着量が低下した。粉塵付着量は葉面の構造の影響を著しく受け, 気孔, 葉毛, 凹凸のある複雑な葉面構造, 粘着性を持つ樹種の葉による粉塵付着量が多かった。また風速が大きくなるほど付着量も増加したが付着量の増加率が樹種によって異なり, クロマツの付着量の増加率が高かった。フィールドにおいてマテバシイの金属付着量は当年葉より旧年葉の方が多かった。それは旧年葉の方が当年葉より大気に暴露されている期間が長かったためと思われる。金属付着量の季節変化パターンは大気中浮遊粒子状物質濃度より降水量の影響を著しく受け, 全体として降水量が少ない時期に粉塵付着量は増加した。