27 巻 (2001) 1 号 p. 32-37
山火事跡地斜面における植生回復とそれに及ほす立地条件の影響について検討を行なった。調査は岡山県倉敷市黒崎の山火事跡地 (1999年5月に32.6haが焼失) 斜面上部で行った。山火事後の実生発生数はプロット傾斜と負の相関が認められ, 緩斜面では埋土種子由来と考えられる樹種以外にも多数の侵入種の定着が認められた。山火事後の植物現存量は時間経過にともない実生由来が萌芽由来を上回った。燃え残った樹幹を伐倒して並べる処理を行なうと土壌養分の保持が図られ, 復旧治山施工までの補助作業として有効であることが明らかになった。