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日本血栓止血学会誌
Vol. 13 (2002) No. 2 P 141-150

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http://doi.org/10.2491/jjsth.13.141

総 説

脳梗塞急性期に未分画ヘパリンの予後改善効果はないが, アテローム血栓性脳梗塞では低分子ヘパリノイドの転帰改善効果が期待できる. アテローム血栓性脳梗塞急性期に対するアルガトロバンとオザグレルの効果は同等である. 脳梗塞急性期にアスピリンはわずかながら有意な転帰改善効果がある. 脳梗塞やTIAの再発予防にはアスピリン, チクロピジン, クロピドグレル, 少量アスピリン・ジピリダモール併用が有効であり, シロスタゾールの効果も示された. 心房細動患者のうち, 75歳以上か, 脳卒中・TIAの既往, 高血圧, 心不全, 糖尿病, 冠動脈疾患を有する患者にはワルファリンの適応があり, これらの危険因子がない65~75歳の患者にはワルファリンでもアスピリンでもよく, 60~65歳の患者にはアスピリンが適応となり, 60歳未満の患者は無治療でよい. 心房細動, 左室血栓, 急性心筋梗塞, 人工弁置換例を除く脳梗塞にワルファリンの適応根拠はない.

Copyright © 2002 日本血栓止血学会

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