日本血栓止血学会誌
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原 著
ウロキナーゼ,ヘパリン併用被覆カテーテルの血栓形成阻害効果の検討
三上 英智小林 隆夫浦野 哲盟
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2008 年 19 巻 2 号 p. 257-264

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抄録

表面にウロキナーゼとヘパリン両薬剤を被覆した抗血栓性カテーテルを開発し,その性能をin vitroにて評価した.ヒト全血を用いた改良Chandler Loop法において,ウロキナーゼあるいはヘパリン単独被覆カテーテルよりも高い抗血栓性を示し,25日間のリンス後も保持された.Loop 内の血液中のTAT,Dダイマーはリンス期間の延長とともに増加し,TAT 増加後は Dダイマー量も著増した.プラスミン,トロンビンの合成基質S-2251,S-2238を用いて,カテーテル上のウロキナーゼおよびヘパリン活性を測定した結果,25日間のリンス後もいずれの活性も保持されていることが確認された.カテーテルの表面にヘパリンとウロキナーゼの両者を被覆することにより,抗凝固作用と線溶活性化作用という二つの異なる血栓形成抑制作用が発揮され長期間抗血栓性が保たれることが明らかになった.

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© 2008 日本血栓止血学会
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