熱物性
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論文
パンの有効熱伝導率の実測と伝熱モデル
陶 慧唯野 哲男鈴木 功
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2004 年 18 巻 1 号 p. 7-13

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抄録
パンの有効熱伝導率は焼成や製品冷却工程などの工学的解析に欠かすことのできない重要な物性値である。本研究では、水分を6~48%の範囲で変化させたパン試料について、主として非定常熱線プローブ法を使用し有効熱伝導率を測定した。測定温度は278~353Kの範囲である。この結果より、水分容積率と温度をパラメーターとする実験式が得られた。また、パンを固・液・気の3成分系とし、蒸気エンタルピーによる伝熱理論を導入して、実用的かつ簡便な熱伝導モデルを考案した。
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© 2004 日本熱物性学会
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