熱物性
Online ISSN : 1881-414X
Print ISSN : 0913-946X
ISSN-L : 0913-946X
論文
磁気浮上密度計において材料磁性が及ぼす密度測定への影響およびその補正法
狩野 祐也粥川 洋平藤井 賢一佐藤 春樹
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 22 巻 1 号 p. 12-17

詳細
抄録

磁気浮上密度計を用いた流体密度計測の高精度化に関する検討を行った.従来の密度計では,磁気カップリング周囲材料の磁性の影響により密度測定誤差が生じてしまう.本研究では,有限要素法により密度計における磁性の影響を定量的に評価し,その解析結果から密度測定誤差を低減する2つの方法を考案した.1つは,各測定状態で電磁石位置を制御して永久磁石位置を一定に保つ方法,もう1つは電磁石と永久磁石を組み合わせたハイブリッド磁石を用いる方法である.さらに,密度の異なる2つのシンカーを用いることで,磁性が未知の流体に対しても密度測定誤差を補正できる方法を考案し,この測定原理を実現する新しい密度計の開発を行った.

著者関連情報
© 2008 日本熱物性学会
次の記事
feedback
Top