2014 年 24 巻 4 号 p. 177-182
本研究では,可視光の反射をおさえ近赤外光の反射を増加させるという波長選択性を有する機能膜に関して,ナノ粒子としてTiO2を用いた機能膜を異なる粒径分布,体積分率,機能膜の膜厚において作成し,可視,近赤外領域の拡散反射率を測定した.また,機能膜の粒径分布に関して理論解析を行った.スペクトル反射率に対する粒子の粒径分布,体積分率,機能膜の膜厚の影響を示した.粒子の粒径分布は反射率の波長依存性に関係し,機能膜の体積分率と膜厚は反射率の大きさに影響することを示した。