熱物性
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論文
NbドープTiO2薄膜の熱拡散率に対するNb添加効果
田崎 ちひろ岡 伸人八木 貴志竹歳 尚之馬場 哲也神山 敏久重里 有三
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2014 年 25 巻 3 号 p. 117-120

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抄録

DCマグネトロンスパッタ法により,TiO2-xおよびNb:TiO2-x還元ターゲット(Nb含有量:3.7,9.5at.%)を用いて,Mo/TiO2/MoおよびMo/Nb:TiO2/Mo3層膜を作製し,TiO2およびNb:TiO2の熱拡散率を導出した.なおTiO2層およびNb:TiO2層は基板温度を110°Cの条件での300nm厚さに成膜し,成膜後600°Cで焼成を行った.熱拡散率解析は裏面加熱/表面測温型ナノ秒サーモリフレクタンス熱物性解析装置を用いた.得られたTiO2およびNb:TiO2の熱拡散率は、膜中のNb含有量が増加するに従い2.1×10-6m2s-1から1.2×10-6m2s-1まで減少した.熱拡散率減少のメカニズムはTiより質量の大きいNb原子の増加によりフォノン散乱の確率が増加し、平均自由行程が減少したためであると考えられる.

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© 2014 日本熱物性学会
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