フラッシュ法を用いた放射損失を考慮した層間熱抵抗と熱拡散率測定法の精度評価
キーワード:
flash method,
multilayer material,
interlayer thermal resistance,
thermal diffusivity,
biot number
2018 年 32 巻 4 号 p. 144-150
詳細
2018 年 32 巻 4 号 p. 144-150
積層材の層間熱抵抗等をフラッシュ法により解析する手法を検討した．まず試料表裏面から放射損失がある条件で層間熱抵抗を有する積層材の裏面温度式をラプラス空間で導いた．次に層間熱抵抗を有する2層材の層間熱抵抗等をラプラス空間における試料裏面温度式の値と測定される裏面温度データをラプラス変換した値との二乗偏差の最小値から求める方法を開発した．求める物性値（層間熱抵抗，表面層か裏面層どちらかの熱拡散率, ビオ数）を全て独立変数とする解析方法（直接法）と実空間における試料裏面温度低下領域の減衰時定数を用いて解析する方法（時定数法）の2方法を検討し, 両方法とも層間熱抵抗等が求められることを確認した．
