熱物性
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透明板に接する試料の熱放射を考慮したフラッシュ法を用いた熱拡散率測定法の検討
細野 和也西 剛史太田 弘道
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2020 年 34 巻 4 号 p. 117-128

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抄録

フラッシュ法で不透明体層試料の層間熱抵抗の接触圧依存性を測定する場合,接触圧を調整するために試料を透明体で挟み接触圧を調整してフラッシュ法で測定する方法が考えられる.この際,加熱光は不透明体試料表面で吸収され,試料裏面では不透明体試料裏面温度に比例した放射熱流束が測定されるものとして層間熱抵抗解析を行う.この際,測定試料と透明体が熱的絶縁状態であればよいが,実際には試料と透明体の熱的接触が生じるためこの接触に伴う測定への影響が考えられる.本論文では試料裏面の放射熱流束に大きく影響すると思われる裏面側の透明体の影響を評価することとし第層単層不透明体試料と第層透明体が接した層材を想定し,第層試料表面をパルス加熱する場合に第層透明体裏面より放射される放射熱流束を求め,この強度変化を温度上昇として透明体が無いものとして第層不透明体試料の熱拡散率を解析した場合の値から透明体層の影響を検討した. ①第層の光学厚さが程度以下,②第層の特性時間の第層特性時間に対する比と第層熱容量の第層熱容量の比の積をより小さくすることによりハーフタイム法で%程度の精度で試料の熱拡散率が得られることを確認した.また解析に用いるデータは測定時間後方になるほど透明体層の影響を受けるため測定試料の特性時間の倍程度のデータを用いることが望ましいと考えられる.

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© 2020 日本熱物性学会
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