15 巻 (1992) 1 号 p. 22-27
管内における1988年~1990年の乳房炎の発生状況を調査し、遺伝学的解析を試みた。その結果、乳房炎の発生は高年齢の牛、夏季、周産期に多く、しかも再発を繰り返しているものが少なくないことが認められた。乳房炎の発生はその背景に乳房炎に罹り易い体質的な素因が、雌雄双方に劣性ホモとヘテロの因子として存在し、常染色体性単純劣性遺伝様式により、遺伝していることが解明された。従って乳房炎の発生防止は、種雄牛の遺伝子の検定を行い、その体質的な因子を除去または組み替えることによって、可能であることが示唆された。