獣医臨床皮膚科
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ウサギの皮膚疾患の発生状況に関する検討
鶴岡 学田川 雅代斉藤 久美子
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キーワード: ウサギ, 発生頻度, 皮膚疾患
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10 巻 (2004) 3 号 p. 113-118

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抄録

ウサギにおいて発生頻度の高い皮膚疾患の診療技術向上のため,皮膚疾患の発生状況について検討した。原因別に分類したところ,最も多かったのは細菌性皮膚疾患(36.1%)で,次いで物理的要因による皮膚疾患(26%),真菌性皮膚疾患(25.6%),寄生性皮膚疾患(12.3%)の順であった。各皮膚疾患の平均治療期間は皮膚糸状菌症で最も長く,次いでトレポネーマ症,湿性皮膚炎,ツメダニ症の順であった。再発率が最も高いのも皮膚糸状菌症で,トレポネーマ症と湿性皮膚炎がこれに次いだ。皮膚疾患の発生頻度には季節による特徴は認められなかった。ウサギの皮膚疾患は長期の加療を要することも多いので,オーナーに対し,治療開始前に治癒機転の正しい予測に基づいた十分なインフォームドコンセントを行うことが重要であると思われた。

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© 2004 日本獣医皮膚科学会
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