獣医臨床皮膚科
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症例報告
ミニチュア・ダックスフンドに認めたエーラス・ダンロス症候群の1例
周藤 行則周藤 明美清水 篤石河 晃永田 雅彦
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2005 年 11 巻 3 号 p. 121-123

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抄録

5歳齢, 雄のミニチュア・ダックスフントに皮膚の過伸展と脆弱性がみられた。頚部背側の皮膚伸展指数は20.9%と著しい高値を示した。皮膚生検で真皮結合織は粗で, 電子顕微鏡検査では細線維束の太さや形態の不均一が観察された。以上より, エーラス・ダンロス症候群と診断した。姑息的ながらビタミンCの経口投与を実施したが, 皮膚の脆弱性は次第に悪化した。

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© 2005 日本獣医皮膚科学会
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