日本野生動物医学会誌
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研究短報
飼育類人猿の糞便による寄生虫保有状況の検査とコルチゾル値測定事例
秋葉 悠希吉田 淳一高江洲 昇石橋 佑規渡辺 洋子竹田 正裕石井 和子岩田 光一山本 達也小出 健太郎平田 晴之翁長 武紀岩野 英知横田 博浅川 満彦
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キーワード: 寄生虫, 糞便検査, 類人猿
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2018 年 23 巻 2 号 p. 27-31

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抄録

飼育類人猿3種の糞便から鞭虫類Trichuris sp.,蟯虫類Enterobius sp.および糞線虫類Strongyloides sp.の虫卵,Eimeria属と属不明のオーシストが検出された。シロテテナガザルにおいて,Eimeria属オーシストが検出されたのは初記録となった。鞭虫類保有が確認されたボルネオオランウータン2個体および未確認の1個体,計3個体で保有と非保有,保有個体では駆虫前後で糞中コルチゾル値を比較検討したが,有意差は認められなかった。

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