日本野生動物医学会誌
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原著
摂餌によるバンドウイルカ血液性状への影響
寺沢 文男北村 正一藤本 朝海羽山 伸一
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1999 年 4 巻 2 号 p. 117-124

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抄録

バンドウイルカ血液性状が, 血液一般検査3項目, 生化学検査18項目において, 摂餌前後でどのように変動するかを検討した。臨床データ:1990〜1997年に, バンドウイルカ成獣雄2頭と雌4頭から定期健康診断の目的で, 合計286回の採血を行った。摂餌前後で分けると, 空腹時の9〜10時に187回, サバ5.0〜10.0kgを摂餌させた13〜14時に99回採血しており, それらを比較した。実験データ:成獣雌2頭で, 空腹時の9時とその後からサバ8.0kgを摂餌された13時に採血し, それを5回行った。さらに, 同じ個体で, 空腹時の9時とそのまま餌を与えなかった13時に採血した。それも同様に, 5回行った。両者のデータで, 摂餌により中性脂肪と尿素窒素は増加し, クロールは減少した。一方, 実験データだけではあるが, 空腹によって遊離脂肪酸と総ビリルビンが増加することが示唆された。

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© 1999 日本野生動物医学会
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