日本野生動物医学会誌
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原著
大阪市天王寺動物園の両生類・爬虫類から得られた寄生蠕虫類
松尾 加代子スミヤ ガンゾリグ奥 祐三郎神谷 正男
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2001 年 6 巻 2 号 p. 35-44

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抄録

1994〜1996年の間に大阪市天王寺動物園において死亡した両生類6種9個体および爬虫類19種44個体の寄生蠕虫について調べた。この内,両生類4種および爬虫類14種は外国産であり,日本には生息していない。得られた寄生虫は線虫5目11科24種Abbreviata bufonis, Mehdiella microstoma, Meteterakis sp., Ophidascaris niuginiensis, Orneoascaris sp., Ozolaimus cirratus, O. megathphlon, Parapharyngodon maplestoni, Physocephalus sp., Polydelphis sp., Rhabdias horiguchii, R. incerta, Serpinema trispinosus, Spinicauda regiensis, Tachygonetria conica, T. dentata, T. microlaimus, Tanqua tiara, 吸虫1目1科1種Telorchis clemmydis,条虫3目3科4種Acanthotaenia shipley, Duthiersia expansa, Oochoristica agamae, Spirometra erinaceieuropaeiおよび舌虫(舌形動物)1目1科1種Raillietiella affinisであった。これらの蠕虫が寄生していた外国産宿主の大半はエキゾチックペットとして国内に持ち込まれており,日本には自然分布していない寄生虫も多く見出されたことから,移入種による寄生虫相の攪乱が懸念された。

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© 2001 日本野生動物医学会
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