2017 年 67 巻 9 号 p. 459-464
インターネットの普及以降,ウェブサイトで多くのデータベースが公開されているが,内容やURLの変更,サイト閉鎖等により長期的なアクセスが保証されず,とくに調査研究において調査結果の根拠として用いる上で大きな課題となる。本稿では,2002-2014年に運用された国立国会図書館データベース・ナビゲーション・サービス(Dnavi)に収載されていたデータベース情報について,2017年時点でのアクセス可否を調査した結果を報告する。またデータベースの長期保存の方法について,国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP)の利用や,電子情報の長期保存の規格であるOAIS参照モデルを参照した考察を行う。