情報の科学と技術
Online ISSN : 2189-8278
Print ISSN : 0913-3801
ISSN-L : 0913-3801
3i研究会報告
成熟市場を活性化させる感性価値のデザイン-感性に訴求する時代の知財戦略の検討-
内田 直樹加我 由佳里土田 哲平室谷 好美
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 68 巻 5 号 p. 252-257

詳細
抄録

技術のコモディティ化が起きている分野においては高機能化とは別の付加価値で勝負する戦略を探る必要があり,自社の事業の知財ステージがどの段階にあるかを評価した上で知財戦略を立てることが肝要である。本研究では,付加価値としての「感性価値」に着目し,グッドデザイン賞の受賞歴に基づき特定した家電製品に関する特許情報・顧客レビュー情報の分析を通じて,「感性価値」が高い製品が市場に与える影響についての考察を行う。また,よい“デザイン”がなされているか否かを判断する「デザインのコモディティ度」を考慮した事業戦略・知財戦略の1つの考え方について検討する。

著者関連情報
前の記事 次の記事
feedback
Top