特許庁では,人工知能(AI)技術の活用に向けた検討を進めており,その一つのテーマとして,特許文献への分類付与が挙げられている。特許文献への特許分類(Fターム)付与においては,特許文献の一部の記載を根拠として分類が付与されることがあり,分類付与の根拠となる箇所を機械的に推定することにより,付与精度の向上,及び,付与支援システムへの活用に有効である可能性がある。そこで,各種の機械学習モデルを用い,特許文献に付与すべき特許分類(Fターム)や,その分類に対する明細書中の付与根拠箇所(段落)を機械推定し,その精度を比較評価した。