2025 年 75 巻 5 号 p. 238-242
オープンサイエンスや研究公正などの文脈から,大学等研究機関における研究データ管理(RDM)が推進されている。京都大学では国内外の動向に合わせるようにRDMの取り組みを進めてきた。本稿では,京都大学における取り組みについて経緯を振り返り,2024年1月に設置したRDMのための組織である「データ運用支援基盤センター」の活動を紹介する。また,データ運用支援基盤センター内に学内向け支援組織となる「RDMコンサルタントグループ」を構成し,そこに寄せられた研究データ管理計画(DMP)に関する問い合わせを紹介することで,RDMおよびDMPに関する現在の課題を共有する。