日本地すべり学会誌
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論文
軟岩-中硬岩境界領域におけるスメクタイトを含む細粒凝灰岩の円柱 (縦) 点載荷強さと一軸圧縮強さとの関係 -北海道生田原南地すべり移動体の上部中新統生田原層の例-
河野 勝宣前田 寛之
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2010 年 47 巻 1 号 p. 17-25

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抄録

 軟岩-中硬岩境界領域におけるスメクタイトを含む細粒凝灰岩供試体のスメクタイト含有量が円柱 (縦) 点載荷強さに与える影響と, 円柱 (縦) 点載荷強さと一軸圧縮強さとの関係の一端を明らかにした。
 試料は, 上部中新統生田原層細粒凝灰岩で, 熱水性クリノタイロライト帯に属し, 多量のクリノタイロライトと少量の石英, 長石, スメクタイト, パイライトなどからなる。試料は, また, スメクタイト含有量に注目すると, スメクタイトを約7wt%含むものと極微量含むものに二分される。
 点載荷試験および一軸圧縮試験は, 強制乾燥状態および強制湿潤状態において, 載荷方向が葉理面に対して垂直および平行の供試体についてなされた。
 試験結果から, 異方性の影響が見られなかったものの, スメクタイト含有量は点載荷強さおよび一軸圧縮強さやそれらのばらつきに影響を与える要因の一つであると推定される。また, 強制乾燥状態および強制湿潤状態における一軸圧縮強さはそれぞれ円柱 (縦) 点載荷強さの約20.0~22.6倍および約10.8~11.4倍である。

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© 2010 公益社団法人 日本地すべり学会
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