日本地すべり学会誌
Online ISSN : 1882-0034
Print ISSN : 1348-3986
ISSN-L : 1348-3986
論文
大規模地震による雲仙溶岩ドームの高速岩盤崩壊シミュレーション
山田 正雄中川 光雄近重 朋晃中谷 紀行鵜飼 恵三
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 48 巻 5 号 p. 263-271

詳細
抄録
2008年5月12日に発生した四川大地震により, 速度が40m/sec以上の高速の岩盤崩壊が多く発生した。日本でも, 雲仙地区で大地震が発生した場合, 溶岩ドームが崩壊して, 岩塊が高速で流下し, 島原市の市街地に被害を及ぼすことが危惧される。本論文では, まず, 3次元地震応答解析を行い, 雲仙地区の溶岩ドームの震動特性を検討した。次に, 3次元地震応答解析の結果に基づき, 溶岩ドームの岩塊に加速度とその方位角を地震力として与え, 3次元個別要素法による高速岩盤崩壊シミュレーションを実施した。その結果, 流下速度の点において四川大地震でみられる高速の岩盤崩壊現象を説明できるものとなっている。また3次元個別要素法では, 3DECの改良により, 岩塊の接触形態を考慮したより実用的な物理モデルを反映させながら, 計算時間を大幅に短縮することができた。
著者関連情報
© 2011 公益社団法人 日本地すべり学会
前の記事 次の記事
feedback
Top